公務員試験の面接に受かる人って

公務員試験における面接は、はっきり言って大したことはありません。それは国家公務員の総合職などでは話しは変わります。

そのような特殊な試験でもない限り、普通にこなせば良いだけです。ということはどういうことかと言いますと、ミスをしない人です。

ミスをしないというのは、業務にも通じるものがあります。普通の公務員に最も求められるところだからです。面接で試されるのは、ミスをするかしないかに過ぎません。

ここで思いもしないつまらぬ事、言ってはいけない本音を漏らすような人は、やっぱり公務員には不適格と判断されるのです。

実際の人物がどんなに優れていても、公務員の面接試験としては不合格になりかねません。裏を返せば、公務員試験ではミスを排除すれば面接には受かるのです。

実際に起こりがちな思わぬミスの事例を紹介しましょう。

自宅の近くで働けるので通勤の便が良い。
「地元で地元のために働きたい」というのは、正攻法です。地元に貢献する気持ちを前面に出すのは勧められます。具体的な仕事内容まで踏み込むともっと良くなります。それがなくて、ただ通勤が楽だからではどうしようもありません

福利厚生が優れている。
それは良く分かります。この他、残業が少ないとかもこの部類です。そう思っているのはみんな知ってますから、何も個別の面接で言う事ではありません。やはり、仕事の内容で押し通すべきなのです。こんな体験をしてこんな仕事がしたいとかを力説していれば、面接の短時間などあっと言う間に終わるものです。

公共の仕事の勉強ができる。
もちろん、勉強はさせますけど勉強のままで終わってしまいそうなのが気になります。あくまでも職場は学校でも研修所でもありません。給料を与えて仕事をさせるところなのです。勉強熱心で真面目な公務員になりたいとのアピールのつもりでしょうが、そんな事はあたりまえなのです。どんな仕事でも頑張っていれば自然と勉強になりますので、何がしたいのかをアピールした方が良いでしょう。

公務員試験の面接の決まった質問について

公務員試験の面接で必ずされる質問が「あなたはなぜ公務員になりたいのですか?」です。これに対する良くある模範解答に次のようなものがあります。

「住民と触れ合いながら、住民目線に立った仕事に魅力があるからです。」
「民間企業と違った客観的な広い目線で、地域社会を作る仕事がしたいです。」

これはこれで良いのですが、続きが必要な答えです。それを具体的に堀り進めましょう。

例えば「急激に進んでいる高齢化社会において、高齢者の生活を支え役に立ちたい。」これに対し「それは民間企業でも行ってます。」と突っ込まれるのも決まった事です。

ここで「営利よりももっと大きな影響を優先した仕事がしたいです。」と言うのも、大体の人がそう言います。これでは模範解答を丸暗記しただけとしか思われません

そこで、リアルな体験などを引っ張り出して身近に感じたところから話を掘り下げます。試験官が納得できるような現実味のある体験談を用意しておきましょう。

特になくても、公務員の仕事ぶりを見て何か感じた事があるでしょう。「公務員とあんな話をしたことがある」とか、そんな些細な事でも良いのです。

間違っても「生活が安定している」だけは言ってはいけません。誰もがそう思っているのは当たり前の事です。場所をわきまえれば禁句になります。本音と建前についての常識が疑われるだけです。

自分の能力をわきまえた発言も現実味が伝わります。具体的にどんな仕事がしたいのかを伝えれば、やる気に信ぴょう性も出てきます。

「パソコンが趣味なので高じた知識を活かせそうな情報処理関係に携わりたい」などです。「そこで地域社会の一体化をインターネットによる情報発信で進めたいです」ここまで言っておけば十分でしょう。

このような視点から、志望理由に持って行くと印象深いものになるでしょう。民間企業と比べると言うよりも、自分の体験からなぜ公務員でなければいけないのかを分からせるのがポイントになるのです。

公務員試験の面接における失敗例

公務員に限らず、面接で問われるのは一番に志望動機です。それをどう説明するかによって、その人のやる気が判断されてしまいます。

もしも、懸念を抱かれればいくら1次試験で高得点を取っていても無駄な成果になってしまうのです。ただ、そんな失敗には一定のパターンがあります。面接で心にもない事を言ってしまえば、それまでになってしまいます。

そんなことの無いように、どのようなパターンがあるのか次の失敗談を読んでおいてください

1.熱意だけで突破しようとしました
小手先の模範解答を暗記して答えるより、全身からほとばしるやる気を感じてもらうのが最良だと思い込んでいました。実はそれの方が、小手先の熱意だとされてしまったようです

「どうしてそんなにやる気があるの?」と聞かれても「人の役に立ちたい。そのやる気は誰にも負けません。」とかでは話にならないのです。わざとらしい演技で面接官をたぶらかそうとしているとか、思えわれても仕方ありませんでした。

なんとなくは伝わっても、話に具体性が無ければ信ぴょう性は得られないのです。落ち着いてどんな業務にどうして興味があるのか、しっかり準備して伝えておけばそれで良かったのでした。

2.自信過剰でした
あの頃はまだまだ若かったのでしょう。「こんな地方の役所に自分が来てあげるのだから」と余裕で面接に臨んだものでした。本命は国家公務員総合職で、1次試験も通っていましたし手応えも十分だったのです。ただの滑り止め感覚と言いますか、上から目線でした

「国家公務員が第一志望です。ここの試験も受けてみたら受かったので」と当たり前のように本音を漏らしました。それで別にマイナス評価をされるはずもないし、むしろ優秀だと評価されるとでも思っていたのです。

正直ではありますが、これは面接官にしてみればあまりいい気はしなかったでしょう。

地方の役所を志望する動機については、全く触れた記憶がありません。今となっては、自慢話をする場所をわきまえていないと判断されたことだと思っています

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