公務員は安定して福利厚生も充実しているけどその代り給料が安い、つまり年収を企業と比べると低いと言うのが一般論です。
しかし、やってる仕事の割には年収は高いと、マスコミを中心には言われています。実際のところは公務員の年収と言っても、上から下まで追求すればキリもないでしょう。
サービス残業の実態も公務員か企業かを問わずそれぞれの職場でかなり差がありますので、これも一概には比較できません。
同じ職種であれば、平均的には市町村、都道府県、国の順に安くなっています。地方公務員であれば自治体によってばらつきもあります。
東京の公務員は、高給取りとのデータを見かけたこともありますが、このデータと言うのがどのようなデータなのかも良く分かりません。一部の年収の高い医療系などの公務員が平均を上げているだけだったりもするのです。
一般の公務員であれば、自分が就職できたであろう企業の年収と比べて高いか低いかと聞かれれば、多くの人は低いと答えるでしょう。
これは、勝手な思い込みや自信過剰から来るものではありません。それは身の周りにいる知り合いなどを通じても、はっきりした差を見せつけられているからなのです。
愕然とするほど低いと言う人だって普通にたくさん見かけます。それは公務員では断然トップレベルの年収がもらえる国家公務員総合職の人でも同じです。
この人たちと同じような人たちの企業での年収は、一般に国家公務員総合職の年収を遥かに超えているのです。
つまり能力の割に、年収が少ないのには変わりがないと言うことなのです。その分、せめて楽もしたくなるのでは、と要らぬ勘ぐりも入れてしまいます。
このような後悔をしないように、実力があれば自信を持って企業に行くのがお勧めです。
それでも公務員でなければ得られないものの方に価値観があれば、公務員になるべきでしょう。年収的に満足できる人は、もっと年収の低い中小企業しか行けない人でしかありません。
公務員の給料ランキングは参考になる
職種が違えば当然ではありますが、公務員で同じ仕事をしていても自治体によって給料に差があります。それなら、単純には給料の高い自治体に行きたいところです。
そこで役立つのは、自治体別に平均給料を調査してランキングにしてくれているデータです。一目見れば分かりますが「これだけ違うのなら何も考えずに地元に就職するのではなかった」と思う人もいるでしょう。
ただ細かい違いまでは、比較はできません。まずは、職員の年齢構成に違いがあります。対象にした職員の平均年齢が高ければ、自然と給料も高くなっています。
この他、いろいろな手当てがあったり、サービス残業がどれくらいあるとか、それはともかく大体の傾向は掴めます。
このランキングのトップクラスにある自治体の給料は、有名企業の給料を超えています。一地方の自治体であるにも関わらずです。
ここ最近、国家公務員に比べても地方公務員の給料は高過ぎると、給料は抑制され続けてきました。もう随分前から継続していますので、一応の成果は見られてはいるはずです。
しかしながらこれだけ見ると「地方公務員の給料はまだまだ高過ぎではないか」とも思えます。
一概に言えるのは、地方公務員でも大都市周辺の自治体が上位につけています。都道府県単位でも、トップは東京都です。対照的に最下位クラスにある自治体は離島の村が目立ちます。
その差は大きく300万~400万の開きがあるのです。これは、ワークシェアリングなどで一定の職員数を確保するためだったりもするようです。
地方公務員一般職の職種別の年収はこれくらい
公務員と言っても、その年収には随分と差があります。トップは内閣総理大臣と最高裁長官の約5100万円です。
これに準じてその他各界の幹部、役職のある人の年収も概ね想像は付くでしょう。これだけ見ると、日本の公務員の給与水準は世界でもトップクラスのようです。
大臣などは特殊な職業ですので、一般には参考になりません。身の周りにいる公務員は、ほぼ全員が口を揃えて「給料が安い」と言っています。
その実態はどうなのでしょうか?どんな人がどれくらいの年収なのでしょうか?身近な馴染みのある地方公務員一般職だけに絞って、その平均年収をランキングにして整理してみました。
1位:警察官(約810万円)
大方の予想通りです。厳しい勤務環境ですから当然の結果でしょう。
2位:高校教師(約780万円)
高校の頃、先生は「給料が安くて安くて」と口癖のようにしてましたか、安いのかと思ってました。
3位:幼稚園小中学校教師(約740万円)
身近に感じていた小中学校時代の先生もかなり貰えていたようです。でも最近は業務がハードになっている割には、給料が安いままだと不満も聞かれます。部活動だけでも以前より盛んにやらされるようになって、負担が増加しているそうです。
4位:消防士(約720万円)
同じように生活を守る警察官と比べたくなりますが、どうしても安くなってしまいます。日常がほぼ訓練だけとも言えますので、仕方ないかもしれません。その代わり何かあると大変な仕事ですので、これくらいは貰えないと厳しい職種とも言えます。
5位:一般行政職(約710万円)
地方公務員では、最も多い職種の人たちです。窓口で対応してくれる人などになります。ただ業務の幅が広いので、携わっている内容により高いとも安いとも言える当たり外れの大きい職種です。
6位:技能労務職(約640万円)
道路を巡視したり、給食を調理したりの単純作業が中心の人たちです。一番安いのは頷けるところです。
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